当社子会社の株式会社S-Quatre(エスカトル)は、有効な治療法のない小児疾患や希少疾患に対する新規細胞治療薬(再生医療等製品)の創出を目指して、エスカトル独自の乳歯由来歯髄幹細胞SQ-SHED(Stem cells from Human Exfoliated Deciduous teeth) を活用した研究開発に取り組んでおります。
エスカトルは現在、Corning Life Sciences(コーニング)協力の下、商用化を見据えた次世代培養技術の開発に取り組んでおり、これまでにSQ-SHEDの特性に最適化した独自製法の確立に成功しております。本製法はSQ-SHEDに限らず、様々な細胞製品への応用可能性を秘めています。
こうした技術成果が評価され、このたびコーニング社発行のホワイトペーパー
※「Producing MSC-derived Cell Therapies from Isolation to Large-scale Expansion; a Journey of Workflows, Technologies, and Case Studies」(参考訳:MSC細胞治療の製造プロセス:細胞分離からスケールアップまでの技術革新の軌跡と事例紹介)にて、エスカトルの取り組みを紹介いただきました。本ホワイトペーパーは、コーニング社のウェブサイトより自由にご覧いただけます。
さらに現在、本製法を活用して、後期治験に向けた製剤製造プロセスをニプロ株式会社と共同で開発中です。エスカトルは、SQ-SHEDを一日も早く世界中の患者様へお届けすることを目指し、今後も技術革新と研究開発を加速してまいります。
※ホワイトペーパーとは、企業や研究機関が専門的な技術や事例をわかりやすくまとめた資料であり、業界関係者や研究者に向けて情報提供を目的としています。
■ご参考
MSCホワイトペーパー(Corning公式サイト)
https://www.corning.com/worldwide/en/products/life-sciences/resources/webforms/msc-whitepaper.html